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「風呂好き」と「犬好き」は相性がいい? “異性の好み”、データで解明 マッチングサービス「Pairs」

» 2019年01月24日 16時25分 公開
[片渕陽平ITmedia]
photo エウレカの石橋準也CEO

 「本人すら気付いていないマッチング要素を特定したい」――恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs」(ペアーズ)を運営するエウレカ(東京都港区)の石橋準也CEOはそう話す。同サービスは1月、累計会員数が1000万人を突破。2018年2月から約1年間で約300万人増加と躍進した。よりサービスを成長させるため、蓄積したデータを分析し、マッチングの精度を改善していく考えだ。

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 Pairsは、年齢や身長、趣味などの検索条件から、気になる異性を探して「いいね!」を送り、相手からも「いいね!」の返事があるとマッチングが成立。メッセージのやりとりが可能になるというサービスだ。同社によれば、20万人以上が恋人と出会い、うち約60%が入籍・結婚の予定があると報告しているという。

 異性とマッチングする仕組みは、相手に求める「年齢」「年収」といった条件で絞って検索する手法が一般的だが、さらにPairsは趣味・趣向の共通項目がある相手をレコメンドするのが特徴だ。Pairsでは、会員が自身に「サッカー好き」「散歩好き」などのタグ付けができるコミュニティー機能がある。コミュニティーが共通する相手を紹介するなどして、同社は「より満足度の高いユーザーインタフェース(UI)を実現してきた」と説明する。

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 こうした機能に加え、石橋CEOは「(2019年は)より多くの選択肢を提供したい」と話す。これまで同社が集めた会員データを分析したところ、岡山県の女性と福島県の男性、風呂好きの女性と犬好きの男性――などのように、一見するとあまり関係がないように見えるが、マッチングしやすい要素の組み合わせが見つかったという。こうした、本人すら気付いていないマッチング要素に基づき、相性のいい異性をレコメンドする仕組みづくりを目指す。

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 石橋CEOは『(他社は)UIだけを模倣することは可能だが、蓄積したデータと掛け合わせると、模倣が不可能になる」と胸を張る。昨年12月には、東京大学とマッチングアルゴリズムを共同開発することも発表した

 「ローカルなエリアに住んでいて出会いがない、家と会社の往復で出会いがないなど、結婚したくても恋愛の機会がない人はいる。(Pairsを)人生の可能性を開いていけるサービスにしたい」(石橋CEO)

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