8月前半の電力は安定していた、7月後半よりも需給率は低め電力供給サービス

電力需要の増加が予想された8月前半だったが、直前の7月後半と比べて伸びはほとんど見られず、むしろ需給率は低めに推移した。東日本では最大需要電力が減る一方、西日本では増加傾向が見られた。需給率の最高値は7日(火)の中部電力で91.5%だった。

» 2012年08月16日 11時20分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 今夏の電力需要は気温が上昇した7月下旬に一気に増加したが、8月に入ってからは落ち着いた状況が続いている。7月後半と比べて最大需要電力の伸びが一番大きかったのは関西電力だが、それでも2%弱にとどまり、需給率も90%を下回った(図1)。

 7月後半に需給率が93%を超えて心配された中部電力と九州電力では、8月前半の需要がわずかながら減っており、需給率もやや低めに推移した。このほか東京電力をはじめ東日本の各地域では7月後半と比べて需要が減少している。

 お盆休みが明けた8月後半も予断は許さないものの、当面は計画停電を心配するほどの需給率になることはないと考えられる。企業や家庭の節電対策も着実に効果を上げているとみてよいだろう。

図1 8月前半と7月後半の電力需給比較

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