電力需要のピークは14時台、7月の終盤から需給率90%超電力供給サービス

7月の電力需要の実績を時間帯別に見ると、北海道を除く各地域で14時台に最大値を記録している。特に気温が上昇した7月26日以降に電力需要が増えており、供給量に対して90%を超える地域が続出した。8月はさらに需要が増加する可能性があり、節電対策の強化が求められる。

» 2012年08月01日 11時35分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 全国各地で本格的な節電対策が始まった7月の電力需要はどうだったのか。ウェブサイトに時間帯別の最大需要電力を掲載している9つの電力会社のデータを調べたところ、各地域で同様の傾向が確認できた(図1)。1日のうちで最も電力が使われるのは14時〜15時で、ピーク時間帯と言われる13時〜16時の3時間に節電対策を強化する必要性が改めて明らかになった。

図1 各地域で7月に記録した最大需要電力

 需給率を見ると、最高値を記録したのは7月26日(木)の九州電力で93.5%に達した。政府による今夏の節電目標では九州が10%以上と最も高く設定されており、引き続き節電対策の徹底が求められる状況にある。

 2番目は7月27日(金)の中部電力で93.2%。そのほかの地域でも東北・東京・北陸・中国で27日(金)や31日(火)の14時〜15時に需給率が90%を超えた。

 各地で梅雨が明けて気温が高くなった7月の終盤に、電力需要が大幅に増えている。これから8月はさらに気温の上昇が見込まれる。多くの企業では夏季休暇を含めた追加の節電対策が実施される予定で、その効果による需要の抑制が重要になってきた。

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