コンビニで太陽光発電、2014年には900店舗で合計10MWに自然エネルギー

ミニストップは全国の店舗に、太陽光発電システムを設置していくことを明らかにした。システムの一部は店舗内で使用する電力を作るために使い、店舗にかかる電力コストの削減も狙う。

» 2012年10月17日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 ミニストップは全国のコンビニエンスストアに太陽光発電システムを設置していく。2012年度末から順次設置を始め、2014年には約900店舗に設置する。合計の出力はおよそ10MW(1万kW)に達する。

 1店舗に設置するシステムは出力が12kWのもの。これを売電用(10kW)と、店舗用(2kW)に分け、店舗用のシステムが発電した電力は店舗で消費し、電力コスト削減を図る(図1)。

図1 ミニストップが店舗に設置する太陽光発電システムの構成。水色の部分が売電専用システム。ピンク色の部分は店舗で利用する電力を発電する部分

 ミニストップは太陽光発電システムが発電した電力のうち、1店舗が年間に消費する分を約1900kWhと見ている。太陽光発電パネルを屋根に設置することによる遮熱効果も期待しており、空調機器にかかる電力を年間で約1000kWh削減できると予測している。合計すると、太陽光発電システムによる1店舗当たりの節電効果は年間で約2900kWhと考えている。900店舗に設置が完了したら、全店の節電効果を合計すると2610MWh(261万kWh)になる計算だ。

 特に夏場は、最も暑くなる時間帯に太陽光発電システムが多量の電力を発電する。これを利用することで、ピーク時に電力会社からの受電量を抑え、地域の電力需要逼迫を避けるために協力できる。

 売電専用システムが発電した電力は全量、地域の一般電気事業者に売電する。売電収益は太陽光発電システムへの再投資や、リチウムイオン蓄電池の導入などに使う予定。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.