数々の省エネ技術を投入し、CO2排出量57%削減を狙うビルエネルギー管理

ヤンマーは大阪市北区で新本社ビルの建設を始めた。ガスヒートポンプエアコンやコージェネレーションシステムなど、ヤンマーが開発している数々の省エネ技術を投入する予定で、稼働を始めたらCO2排出量を一般的なビルに比べて57%削減できるという。

» 2013年02月01日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 ヤンマーが建設する新本社ビル(図1)の省エネ機能は大きく2つに分けられる。1つ目はヤンマーが持つ数々の省エネ技術だ。ヤンマーはこのビルにガスヒートポンプエアコンやコージェネレーションシステム、太陽光発電システム、太陽熱発電システムといった省エネだけでなく発電にも役立つ技術を投入する。さらに、これらの機器を独自のBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)で制御する。

 2つ目は自然の力を利用することだ。自然光を取り入れる吹き抜けや、空気の出入りを妨げない外壁ルーバーを積極的に採り入れ、照明や空調を使わずに済む場面を増やそうとしている。さらに、壁面緑化にも取り組むという。

 このような工夫を凝らした結果、一般的なオフィスビルに比べてCO2排出量を57%削減できるとしている。完成は2014年10月の予定だ。

図1 ヤンマーが建設を始めた新本社ビルの完成予想図。鉄骨・鉄筋コンクリート造で、地下2階、地上12階となる予定。出典:ヤンマー

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