106MWのメガソーラー、双日が350億円を投じて国内4カ所に自然エネルギー

北海道と青森、愛知、熊本の4カ所に合計出力106MWのメガソーラーを総合商社の双日が建設する。特に青森の規模は71MWと東北地方最大規模である。

» 2013年08月14日 11時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 総合商社である双日は、約350億円を投じて、国内4カ所に合計出力104MWのメガソーラーを建設すると2013年8月に発表した。

 建設予定地は図1に示したように北海道小清水町と青森県六ヶ所村、愛知県美浜町、熊本県錦町である。

図1 メガソーラーの建設予定地。出典:双日

 合計出力106MWのうち、3分の2の71MWを六ヶ所村の「青森県六ケ所村発電所」が占める。プロジェクトファイナンスを通じて資金を調達し、新むつ小川原が保有するむつ小川原開発地区を賃借して、約27万枚の太陽電池モジュールを設置する。2014年4月に着工し、2016年末に建設を終える予定だ。その後、双日が100%出資する未来創電上北六カ所が事業運営会社となる。年間発電量は世帯消費電力量に換算すると約1万9000世帯分に相当するという。発電した電力は42円の買取価格で全量を東北電力に売電する。

 小清水町(約9MW、2014年11月完成予定)、美浜町(約13MW)、錦町(約13MW)についても、プロジェクトファイナンスを組み、自社保有地以外を利用してメガソーラーを建設し、100%出資の事業運営会社を設立する。いずれも買取価格は42円であり、それぞれの地域の一般電気事業者に売電する。

 同社はドイツに24MWのメガソーラー事業を運営している(関連記事)が、国内向けは今回が初めてだ。今後とも、太陽光発電を含めた再生可能エネルギー利用を国内外で進めるとしている。

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