関西電力が首都圏に進出、新電力として地域の壁を越える電力供給サービス

関西電力は100%子会社の関電エネルギーソリューションを特定規模電気事業者(PPS)として首都圏に送り込む。中部電力に続く動きだ。

» 2013年09月20日 20時15分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 関西電力は2013年9月20日、首都圏などへの電力供給事業に関する計画を発表した。2014年4月をめどに事業化する。100%子会社である関電エネルギーソリューション(Kenes)が担う。同日にKenesが特定規模電気事業開始届出書を経済産業省資源エネルギー庁に提出した。

 サービスエリアとして首都圏を選択した理由として、市場規模が大きく、今後も需要の堅調な伸びが期待できるためとした。「首都圏だということは決定済みだが、どの地域までをサービスの範囲とするかは現在検討中だ」(関西電力)。

 Kenesは関西圏を中心にユーティリティサービスやESCO(Energy Service COmpany)サービスを展開している企業。顧客施設の電力や熱などを供給する設備を設計施工し、運用管理を代行している。

 今回はKenesが特定規模電気事業者(PPS:Power Produce&Supplier)として顧客に電力を販売する形で事業を進める。「電力の調達先は検討中であり、発電所を新設する可能性も含まれている」(関西電力)。

 なお、一般電気事業者が電力供給エリアを越えて他のエリアに進出する動きは、2013年8月の中部電力に続くものである。

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