加速するNTTグループのメガソーラー事業、現在19カ所で発電中自然エネルギー

NTTグループで太陽光発電事業を手がけるNTTファシリティーズが急ピッチでメガソーラーを増やしている。2012年10月〜2013年12月の15カ月間に全国19カ所で運転を開始した。月間に1カ所以上のペースで拡大して、発電規模は合計60MW(メガワット)を超えた。

» 2014年02月03日 15時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 国内のメガソーラーを建設・運営する事業者の中では、NTTファシリティーズの稼働数は圧倒的な多さである。2013年12月に一挙に4カ所で発電を開始して、合計19カ所になった(図1)。

図1 2013年12月に運転を開始した4カ所のメガソーラー。「Fあさひ太陽光発電所」(左上、千葉県)、「F阿見太陽光発電所」(右上、茨城県)、「F西宮太陽光発電所」(左下、兵庫県)、「F恵那山岡太陽光発電所」(右下、岐阜県)。出典:NTTファシリティーズ

 さらに現在6カ所で建設が進んでいて、そのうちの5カ所は2014年3月に運転を開始する予定だ。最初のメガソーラーが稼働した2012年10月から、わずか1年半のあいだに24カ所に拡大する。1カ月に1.5カ所のペースで増え続けている。

 すでに稼働したメガソーラーの発電規模は60MW(メガワット)を超えて、建設中のものを加えると70MWに達する見通しだ。年間の発電量は一般家庭で約2万世帯分の使用量に相当する。全量を固定価格買取制度で売電すると、年間に25〜30億円程度の収入になるとみられる。

 NTTグループには通信事業で培ったIT・電機・建設分野の技術が豊富にあり、営業・サービス拠点も全国をカバーしている。そうした強みを生かして電力・エネルギー事業を拡大していく。現時点ではNTTファシリティーズのメガソーラー事業が先行しているが、今後はグループの総力を挙げて固定・携帯電話サービスと組み合わせた電力小売事業にも進出する可能性が大きい。

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