アパートでメガソーラー? 1万棟を合計して136MW自然エネルギー

レオパレス21は太陽光発電システムを設置したアパートの累計が1万棟に達したと発表した。合計出力は136MWであり、これは国内最大のメガソーラーよりも大きい。

» 2014年07月16日 14時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 アパート屋根と太陽光発電 出典:レオパレス21

 レオパレス21は2014年7月、太陽光発電システムの設置棟数が1万棟に達したと発表した。同社が管理するアパートの屋根を利用した取り組みだ(図1)。同社はこのような太陽光発電を2011年4月から開始しており、2012年12月には5000棟(関連記事)、2013年7月には7000棟に達していた。

 同社によれば、現在管理しているアパートのうち、太陽光発電システムの導入が可能なものは約2万4000棟ある。今回の数字はそのうち41%以上に導入したことに相当する。

 アパート1棟当たりの平均出力は13kW程度であり、戸建住宅に設置されている平均的な太陽光発電システムの出力に換算すると3〜4軒分にすぎない。しかし、全てのアパートの出力を合計すると136MWに達する。これは一般家庭約4万5000世帯分の電力需要に相当する。なお、国内で現在運転中のメガソーラーのうち、出力が最大のものは82MW(大分市)である。

大きく2つの方式がある

 屋根を利用する太陽光発電には、複数の方式がある。同社はまず、アパートオーナーの投資によって太陽光発電システムを導入する方式を始めた。レオパレス21は発電用の機材だけを販売し、売電収入はアパートオーナーが得る。今回の1万棟のうち、約3分の2がこの方式だ。

 2012年9月から開始した取り組みは、アパートオーナーから屋根を借り上げ、レオパレス21や他の事業法人が発電システムの設置費用を全て負担し、売電収入を得るというもの。売電収入のうち約3%が屋根の賃貸料となる。1万棟のうち、3323棟がこの方式だ。同社によれば、借り上げ方式に将来性があり、今後、設置数が2倍以上に増える見込みがあるという。

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