ニュース
» 2014年09月17日 11時30分 UPDATE

蓄電・発電機器:災害備える「ガス発電機」、72時間連続稼働

昭栄は2014年9月、LPガスや都市ガスを使って発電する定置型装置「ガス電君ブライト」の販売を開始した。一般的な50kgのLPガスボンベ1本で約30時間発電できる。発電機は連続72時間の運転が可能だ。

[畑陽一郎,スマートジャパン]

 「災害救助においては『72時間の壁』がある。72時間を超えると脱水症状、体温低下などで生存確率が急低下するという統計データがある。そのため、警察や消防、自衛隊は72時間以内の生存者救出行動に重きを置いている。そこで災害時などに孤立した場合でも、3日間持ちこたえることができるガス発電機を製品化した」(昭栄)。

 同社が2014年9月に発売したガス発電機「ガス電君ブライト(4K SGS-4000DB」は戸建住宅などを対象にした製品(図1)*1)。LP(液化石油)ガスや都市ガス(13A)を供給することで、50kHz出力時には連続72時間、4kW(200V、20A)の電力を得ることができる。LPガスを用いた場合、50kgボンベ1本で約30時間、5本だと5日間以上発電が可能。

*1) 寸法は幅610mm、奥行き1333mm、高さ1081mm(図1の架台を含む)。重量は252kg。建物の屋上に据え付け可能だという。

yh20140917shoei_gasdenkun_500px.jpg 図1 ガス電君ブライトの外観 出典:昭栄

コンセントを4口備える

 系統電力を監視しており、切断された場合、5〜15秒以内に自動的に発電を開始する。内部に小型蓄電池を備えているため、停電によって自立起動が妨げられることはない。手動運転も可能。ただし、UPS機能は備えていない。

 ガス電君ブライトは屋外に設置する発電機であり、通常は屋内の配電盤に接続して利用する。本体に4口のコンセント(100V)を備えており、施設や家屋が倒壊した場合でも直接電力を得られるようにした。

 ディービーエスの空冷式4サイクルV型2気筒ガスエンジン(排気量570cc)を用い、2極回転界磁形発電機で発電する。ウレタンフォームなどで音を吸収する専用筐体に収めて防音効果を高めたため、低騒音だという(65dB、7m)。

 ガス電君ブライトと同時に、法人や企業の事務所向けの製品「ガス電君ガード(SGS-4000DG)」の販売も開始した。セキュリティ確保のために役立つという。発電能力や仕様、本体の寸法・形状はほぼ同じ。盗難防止などに配慮したという。両製品とも生産ラインを組まずに1台ずつ(ワンオフ)製造しているため、ユーザーの要望に応じやすいとした。

テーマ別記事一覧

 蓄電・発電機器 


Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.