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» 2014年11月13日 18時30分 UPDATE

エネルギー管理:iPhoneで発電所を遠隔オンオフ、太陽光の管理に (1/2)

岡村産業とエコモットは2014年11月、太陽光発電所の安定運用制御サービス「発電所長」を共同で開発したと発表した。発電所を遠隔で運転・停止できることが特徴。一般的な遠隔監視サービスとして利用することもできる。

[畑陽一郎,スマートジャパン]

 岡村産業とエコモットは2014年11月、太陽光発電所の安定運用制御サービス「発電所長」を共同で開発したと発表した(図1)。

 特徴はユーザーが、専用Webページから発電所の運転(再連系)と停止を遠隔制御できること。「2014年3月から発電所長の開発を開始し、同7月から出力50kWの太陽光発電所に試作機を設置して運用してきた。政府の審議会では太陽光発電所の接続保留の動きに対し、時間単位の出力制御を導入することについて議論している。そこで、一般的な製品として販売することにした」(岡村産業)*1)

 発電所長の機能はもう1つある。発電所の周囲で停電が生じた際、復電した際に、ユーザーにメールを送信する機能だ。「現地が停電しているかどうかは制御盤の中に設置したタイマーリレーで判断する。あらかじめ何秒間電気が来ない場合を停電とするかを決めることができ、瞬電のたびに(誤って)停電だという連絡が来ることはない」(同社)。発電所が稼働していることも確認できる。

 「発電所長のシステムを出力50kW以下(低圧)の発電所に取り付けて、発電所の運転・停止を制御することに対して、法的な制限はない。さらに出力2MW以下(高圧)についても東京電力と中部電力、中部電気保安協会に確認済みだ」「2014年12月には高圧のユーザー向けにも納品する予定だ」(岡村産業)。

*1) 現在、出力500kW以上の太陽光発電と風力発電に対して、電力会社が1日単位で年間30日まで無補償で出力抑制を依頼できる。2014年10月16日に開催された「総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 新エネルギー小委員会 系統ワーキンググループ(系統WG)」では、出力抑制を1日単位ではなく、1時間単位で行うこと、30日よりも日数を増やすこと、500kW以上という適用範囲を広げることについて議論が交わされた(関連記事)。さらに、九州電力は接続保留期間中であっても個別協議で接続の手続きを進める条件を同10月29日に公開。大容量蓄電池を設置するか、または9時から15時に発電設備を停止・出力抑制することとした(関連記事)。

yh20141113okamura_system_590px.jpg 図1 発電所長を組み込んだ発電所の概要 出典:岡村産業

マグネットスイッチを使う

 発電所長は、装置をパワーコンディショナーの接点部に取り付けることで動作する。「RS-485に接続する場合と比較すると、取得できる情報が少なくなるものの、パワーコンディショナーの種類を選ばないため、どのような発電所にも向く」(同社)。なお、RS-485から情報を取得する機器を追加することも可能だ。

 図2は外部入力端子が備わっていないパワーコンディショナー向けの発電所長(EPSC-01)。図2の左下から系統側の電力線が3本発電所長の筐体に入り、上端で折り返した後で、白い正方形の装置に入っている。これは切断・接続用のラッチ式マグネットスイッチだ。その後、黒い小さな装置で電流値を測定した後、パワーコンディショナーに向けて筐体から出て行く。全体の寸法は1030mm×800mm×250mm。

 外部入力端子を備えたパワーコンディショナーに接続する場合はマグネットスイッチが不要になるため、別の筐体を用いる(EPSC-02)。

yh20141113okamura_EPSC01b_400px.jpg 図2 発電所長(EPSC-01)の内容 出典:岡村産業
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