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» 2015年03月09日 12時30分 UPDATE

蓄電・発電機器:高信頼性をうたう蓄電システム、家庭で太陽光と連携 (1/2)

エリーパワーは東京で開催された「スマートエネルギーWeek 2015」において、蓄電システム「POWER iE6 HYBRID」を展示した。容量6.2kWhの蓄電池と、蓄電池用・太陽電池用を兼ねるパワーコンディショナーを組み合わせた製品。内蔵する蓄電池の高信頼性を強調した。

[畑陽一郎,スマートジャパン]

 東京で開催された「スマートエネルギーWeek 2015」(2015年2月25日〜27日)では、太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせた機器の展示が注目を集めていた。家庭用の製品を見せていたのは、オムロン(蓄電池容量6.4kWh)、京セラ(7.2kWh、12.0kWh、関連記事)、シャープ(9.6kWh、関連記事)、パナソニック(5.6kWh、11.2kWh、関連記事)。

 いずれも、太陽光発電システム用のパワーコンディショナーと蓄電池用の交流・直流変換装置を一体化することで、効率を高め、小型化している*1)

 それ以外の特徴はさまざまだ。オムロンは蓄電池などを小型にまとめ、蓄電池以外の部分を壁掛け可能とした。京セラは充電効率が高いことをうたう。シャープは蓄電池を2個構成として設置をしやすくした他、クラウドと連携して災害時に備える。パナソニックは実際に利用できる電力量が大きいことを強調した。

*1) 太陽光発電と連携できるものの、2つの装置を一体化せず、他の特徴を訴求する製品もあった。例えばUPS機能を備えた住友電気工業(関連記事)がある。

蓄電池の信頼性を重視

 エリーパワーは「POWER iE6 HYBRID(パワーイエ・シックス・ハイブリッド)」を展示した(図1)。容量6.2kWhの「リチウムイオン蓄電池ユニット」(高さ1060mm、幅655mm、奥行き300mm)と、「ハイブリッドパワーコンディショナー」(高さ1450mm、幅580mm、奥行き250mm)を組み合わせた製品だ*2)。ハイブリッドパワーコンディショナーは、太陽光発電システムのパワーコンディショナーと、電池の入出力に使う直流交流変換器を一体化したもの。

 2015年4月から販売を開始する。「当社は大和ハウス工業のグループ企業であるため、同グループの新築住宅への導入から始まる予定だ」(エリーパワー)。既に太陽光発電システムを導入済みの既築住宅に向けては、従来製品を併売していくとした(関連記事)。

*2) POWER iE6 HYBRID(EPS-20H-100)は停電時に100Vの交流を供給する。別に100Vと200Vを供給可能な製品(EPS-20H-200)があり、停電時にエネファームの起動が可能だ。

yh20150309elii_system_450px.jpg 図1 POWER iE6 HYBRIDの外観 右側がリチウムイオン蓄電池ユニット

 特徴は3点あるという。1点目は他社のシステムよりも優位にある。リチウムイオン蓄電池セル自体の信頼性だ。大型リチウムイオン蓄電池セルとして、TUV-Sマーク*3)を取得している。これは大型のセルとしては世界初だという。

 蓄電池セルの性能も高いとした。まず、1万2000サイクルの充放電(約10年)の後、80.1%以上の容量を保持できる。どのようなリチウムイオン蓄電池であっても充放電をくり返すと、次第に蓄えることが可能な電力量が減っていく。同社のセルは10年後も初期容量の80.1%を利用できるという意味だ。

 次に低温特性を改善したため、−20度下でも利用できるとした。POWER iE6 HYBRIDのシステム全体としても、周囲温度が−20度〜40度の場合に利用できる。

 同社は蓄電池の安全性を示すため、銃弾貫通後の蓄電池セルも展示した(図2)。発煙、発火が起こらないという。

*3) テュフ ラインランド ジャパンが発行した安全基準認証(リチウムイオンセルの過酷条件試験マニュアルv.2:2011)

yh20150309elii_module_450px.jpg 図2 銃弾貫通後の蓄電池セルとその仕様
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