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» 2015年05月18日 13時00分 UPDATE

スマートハウス:蓄電池の容量を空けて太陽光を待つ、電力会社の出力制御にも対応できる住宅

住宅用を含めて太陽光発電の出力を電力会社が制御できるようにルールが変わった。発電した電力が昼間に余っても電力会社に供給できない事態が想定される。積水ハウスは太陽光発電と蓄電池を連携するシステムをスマートハウスに採用して、余剰電力を自動的に充電できるようにした。

[石田雅也,スマートジャパン]

 積水ハウスが5月14日に発売した戸建て住宅「グリーンファースト 蓄電スタイル」には、太陽光発電と蓄電池の両方を制御できるパワーコンディショナー(パワコン)を組み込む。平常時は家庭内で余った電力を売電する一方、電力会社から出力制御の通知を受けると自動的にモードを切り替えて充電する仕組みだ(図1)。

sekisuihouse1_sj.jpg 図1 蓄電池を使って出力制御に対応するイメージ。出典:積水ハウス

 電力会社は地域ごとに供給力が需要を上回る状況を予想した場合には、太陽光や風力などの発電設備の出力を制御することができる。2015年1月から適用ルールが変わって、住宅用の太陽光発電も出力制御の対象に入った(図2)。特に北海道・東北・九州の3地域では無制限に出力制御を実施できるため、対象になる発電設備では対策が必要になる。

sekisuihouse4_sj.jpg 図2 太陽光発電(出力50kW未満)に対する出力制御の適用ルール。出典:積水ハウス

 積水ハウスの「グリーンファースト 蓄電スタイル」では3種類のモードで電力を供給できるようにした(図3)。

sekisuihouse2_sj.jpg 図3 蓄電池を使った電力供給パターン。上から順に、平常時、出力制御時、停電時。出典:積水ハウス

 出力制御が実施される場合には、前日に電力会社からネットワーク経由で受けた通知をもとに自動的にモードが切り替わる。平常時は夜間の安い電力を蓄電池に充電する状態になっているが、出力制御に対応するモードでは充電しないで容量を空けておく。これで翌日の昼間に出力制御が実施されても、発電した電力を最大限に蓄電池に貯めることができる。

 出力制御時に充電できる太陽光発電の電力は1.5〜3kW(キロワット)である。充電した電力を夜間に供給すれば、電気料金がかからないで済み、発電した電力を無駄なく利用できる。

 このほかに停電が発生した場合には、電力会社のネットワークからシステムを切り離して自立運転のモードに移行する。出力制御の時と同様に、昼間の余剰電力を蓄電池に貯めて夜間に利用することが可能だ。

 さらに燃料電池のエネファームを組み合わせて、3種類の電池で発電能力と給湯能力を高めたシステム構成もある(図4)。中核になる太陽光・蓄電池一体型のパワコンとリチウム蓄電池にはパナソニックとシャープの製品を採用した。蓄電池の容量によって4通りの構成から選ぶことができる。

sekisuihouse3_sj.jpg 図4 「グリーンファースト 蓄電スタイル」の製品構成と蓄電容量。出典:積水ハウス

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