丸紅は太陽光発電や水力発電などの再生可能エネルギー事業に注力している。同社の新たな出力29.8MWのメガソーラーが北海道苫小牧市で稼働を開始した。年間発電量は約3200万キロワット時を見込んでいる。
丸紅の全額出資子会社であるとまこまい勇払(ゆうふつ)メガソーラーが北海道苫小牧市で進めていた大規模太陽光発電所の建設工事が完工し、2015年10月から商業運転を開始した(図1)。
同事業は苫小牧市勇払沼ノ端地区の民有地、約48ヘクタールを利用して、出力29.8MW(メガワット)のメガソーラーを運営するもの。年間発電量は約3200万kWh(キロワット時)を見込んでおり、これは一般家庭約9000世帯の年間使用電力量に相当する。
発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度である「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」を活用し売電する。事業期間は2015年10月1日〜2035年9月30日までの20年間だ(図2)。
丸紅の国内のメガソーラー案件は、大分県大分市の「大分ソーラーパワー」(出力82MW、稼働開始日:2014年3月12日)、三重県木曽岬町と桑名市、愛知県弥富市にまたがる「木曽崎干拓地メガソーラー」(同49MW、2014年12月16日)。宮城県岩沼市の「いわぬま臨空メガソーラー」(28MW、2015年4月1日)など10件がある。
これらの総発電容量は約200MWにのぼる。丸紅はメガソーラーをはじめ、中小水力発電、洋上風力発電や地熱発電なども手掛けており、今後も環境負荷の少ない再生可能エネルギーの普及に取り組んでいく方針だ。
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