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» 2015年11月26日 07時00分 UPDATE

電力供給サービス:“1本足”から脱却したい東京ガス、ガス5社と提携し電力販売網を強化 (1/2)

東京ガスは2016年4月からの電力の小売全面自由化に向け、都市ガス5社と電力販売で提携すると発表。ガス事業だけに頼らない事業ポートフォリオを目指す東京ガスは、電力事業の拡大に向け首都圏での顧客獲得競争に備えて販売基盤を強化する狙いだ。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 東京ガスは2016年4月から始まる電力の小売全面自由化に向け、電力販売で関東圏の中堅都市ガス5社と業務提携すると発表した。自由化で新たに開放される家庭・商用向け低圧市場の中でも最大規模であり、特に激戦が見込まれる首都圏での顧客獲得競争に向け販売基盤を強化する。

 今回提携を発表したのは東京ガスが都市ガスを供給している、東部ガス(東京都中央区)、板戸ガス(埼玉県板戸市)、昭島ガス(東京都昭島市)、太田都市ガス(群馬県太田市)、武州ガス(埼玉県川越市)の5社。都市ガス各社は家庭向けにガスを販売する際、東京ガスが発電した電力を販売できるようになる。

 東京ガスは2015年10月15日に小売電気事業者への登録を発表し、2016年4月から家庭向けに電力の販売を開始すること明らかにしている(関連記事)。現在所有する約1100万件のガス顧客基盤を活用し、ガスと電力のセット販売による「お得さ」や生活向けサービスの提供を武器に顧客獲得を狙う方針を示していた。

 電力の販売地域は、東京ガスのガス供給エリアである関東圏が中心で、販売は東京ガスライフバル、エネスタ、エネフィットなどの東京ガスグループの販売店を通して行う計画だった。さらに今回の提携により、新たに都市ガス5社の合計40万件の顧客基盤を活用して自社エリア外への電力販売も可能になる。都市ガス会社の強みである地域の一般家庭との密接な販路を生かし、顧客数を伸ばしたい考えだ。

 今回の提携における電気料金メニューや、申し込みの受付開始時期などの詳細については現在検討中で、決定次第公開するとしている。

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