日本風力発電協会(JWPA)は2015年末の風力発電の累計導入実績と2016年3月末の推定導入量を発表した。2015年は初めて300万kWを突破しており、新規の案件数などを考えても順調に導入は広がる見込みだ。
日本風力発電協会の発表によると、2015年末の風力発電累積導入実績は、2077基・434発電所で、前年比8.7%増となる303.8万kW(キロワット)になったという。2015年1〜12月の単年の導入量で見ると、109基・22発電所で24.4万kWになった(図1)。
一方、2016年3月末までの推定累積導入量については、2143基・441発電所で8.4%増の316.7万kWとなる見込みを示す。また2015年4月〜2016年3月の単年で見た場合は、118基・20発電所で24.6万kWの見込みだ(図2)。
2012年7月に導入されたFIT制度による風力発電(20kW以上)が比較的高額に設定されていることなどもあり、風力発電は比較的順調に成長が続いたといえる。さらに大型プロジェクトが複数完成したこともあり、2015年末の累積導入量は300万kWを超える水準に達した(図3)。
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