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» 2016年02月12日 11時00分 UPDATE

蓄電・発電機器:埼玉から東京へ水素を融通、水素供給拠点となる併設型ステーション (1/2)

東京ガスが埼玉県さいたま市に建設した「浦和水素ステーション」が2016年2月8日より営業を開始した。施設内で都市ガスから水素を製造する「オンサイト式」のステーションで、同社が東京都内に開設している水素ステーションへの水素供給拠点としての役割も担う。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 埼玉県は水素社会の実現に向けて、2020年までに県内に水素ステーションを30基整備し燃料電池車の普及台数を6万台に拡大する目標を掲げている(関連記事)。中でも県庁所在地であるさいたま市は国から「次世代自動車・スマートエネルギー特区」として戦略特区認定を受け、水素ステーションの設置に関する規制緩和や財政支援を受けられる体制を整え、「環境未来都市」の実現に向けた取り組みを推進している。

 同市内で2016年2月8日から営業を開始した東京ガスの「浦和水素ステーション」は、埼玉県で5カ所目となる商用水素ステーションだ(図1)。

rk_160210_saitama01.jpg 図1 「浦和水素ステーション」の外観 出典:東京ガス

 さいたま市は先述した環境未来都市の実現に向けた重点事業として、「ハイパーエネルギーステーションの普及」を掲げている。これはガソリンスタンドなどの1つの拠点で、ガソリンだけでなく、水素、軽油、天然ガス、さらに電気自動車向けの充電設備も加え、1つの拠点で複数のエネルギーを供給できるようにするという方針だ。

 各種エネルギーを集約することで設備の運用コスト低減につながり、災害時にはエネルギー供給拠点として利用できるメリットがある。

 今回営業を開始した浦和水素ステーションもこうした構想に基づくもので、東京ガスの天然ガススタンド「浦和エコ・ステーション」に併設している。建設の計画段階から東京ガスとさいたま市が連携し、2015年1月に建設を開始した。建設費用については経済産業省の「水素供給設備整備事業費補助金」と、さいたま市の「ハイパーエネルギーステーションS整備事業費補助金」を活用している。

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