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» 2016年02月17日 07時00分 UPDATE

電力供給サービス:住宅メーカーとタッグ、ニッチ市場の一本釣り用電力料金を用意する東電 (1/2)

東京電力と三菱地所ホームは、三菱地所ホームの全館空調システム専用の電気料金プランを共同開発し2016年4月から受付を開始することを発表した。電力会社と住宅メーカーが電気料金の専用プランを開発したは国内初だという。

[三島一孝,スマートジャパン]

 2016年4月の電力小売全面自由化に向けて、電力料金プランの発表が相次いでいる(関連連載)。新たに参入する企業が増加する中、低価格の電気料金などに注目が集まっているが、自社で発電を行わない事業者にとっては、調達コストや託送料金などで必要な費用の下限が決まってくることを考えれば、単体での低価格化には限界がある。そこで注目が集まっているのが、他のサービスや製品などとのセットでの割引である。

 現状までのところセットでの販売はガスや通信料金などの月々に支払うサービスと組み合わせるパターンや、ガソリンや電子通貨などに還元するパターンなどが多かったが、東京電力と三菱地所ホームが提案するのは新たなパターンのものとなる。

 今回両社が提案する電気料金は「2016年4月1日以降に三菱地所ホームの全館空調システム『エアロテック』を導入した新築戸建住宅に入居する顧客」という非常に限られた顧客を対象にした電気料金プランである。東京電力サービスエリア内の住宅を対象としており、2016年4月1日から申し込みの受付を開始するという。

 「エアロテック」は、フロアごとのゾーン制御ではなく、1台のコンパクトな室内機で24時間365日、各室を好みの温度に設定ができるというもの。HEMS(Home Energy Management System)と連携することにより、空調に関係する消費エネルギーを削減することも可能なシステムである。冷暖房から換気まで、浴室やトイレを含めた住宅全体の室内環境をコントロールできるため、住宅内の温度差を少なくし、ヒートショックの予防にも大きく貢献するとしており「東京電力スマートウェルネス設備推奨」の対象設備にもなっている(図1)。

photo 図1 「エアロテック」のイメージ図 出典:東京電力

「プレミアムプラン」と「スマートライフプラン」をカスタマイズ

 電気料金プラン「TEPCOプレミアムプラン for エアロテック」は、東京電力が同年4月1日から電力小売全面自由化に合わせて用意した「プレミアムプラン」と「スマートライフプラン」を「エアロテック」の使用実態に合わせてカスタマイズしたものだ。電力会社と住宅メーカーが共同開発した電力料金プランは初めてだという。

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