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» 2016年03月08日 07時00分 UPDATE

蓄電・発電機器:360度全ての風が使えて低騒音、羽を縦に並べる小型風車で55円市場を開拓 (1/2)

FITの買取価格が55円と高水準に設定されていることも影響してか、「第4回 国際風力発電展」では20kW未満の小型風力発電設備が多く展示された。その中で日本の風力発電設備メーカーであるWINPROは、独自開発の垂直軸型の発電設備を披露。弱い風でも発電が可能しやすく、騒音が少ないなどのメリットがあるという。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 日本の風力発電設備メーカーであるWINPROは「スマートエネルギーWeek 2016」内の「第4回 国際風力発電展」(2016年3月4〜6日、東京ビッグサイト)に出展し、特徴的な垂直軸型の風力発電機を披露した(図1)。2016年度より本格的に販売を開始していく計画だという。

 一般的な風力発電設備では、3枚のブレードを備えるプロペラ型が採用されるケースが多い。一方、2003年創業のWINPROは一貫して垂直軸型の風力発電設備の開発を手掛けているメーカーだ。ブースでは出力5kW(キロワット)の設備を展示した(図1)。

rk_160303_winpro01.jpg 図1 WINPROのブースで展示された出力5kWの垂直軸型の風力発電設備(クリックで拡大)

 発電設備は4枚のブレードとそれを支えるアーム、回転する風車部を支える軸と発電ユニットで構成する。垂直軸型であることのメリットは複数あるという。日本は風況が定まりにくい環境だが、垂直型であれば風車の向きを変えずに360度どの方向の風も利用できる。さらに一般的なプロペラ型に比べて翼の周速が遅く、騒音が出にくいというメリットもある。

 展示した5kWのタイプは独立電源用途向けのモデルで、全高約9.8メートル、総重量は約2トン、設置に必要な面積は約5平方メートルだ。風車は風速2.5m/s(メートル毎秒)で回転をはじめ、3.0m/sから発電を開始する。低格風速は12m/sだ。「5kWタイプは高架下や施設の屋上など、デッドスペースとされる場所に設置しやすいメリットがある。災害や停電時の非常用電力としての利用や、自家消費用電源として工場などに導入する活用例も想定している」(ブース担当者)。

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