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» 2016年04月04日 15時00分 UPDATE

エネルギー管理:デマンドレスポンス実証で最大16.8%の電力消費削減効果を達成

川崎市とアズビルは電力利用合理化の取り組みとして、冬季使用電力のデマンドレスポンス(DR)の実証を実施し、空調設備の電力消費削減によりベースライン(基準値)に対して最大で16.8%の削減を達成する成果を得た。

[長町基,スマートジャパン]

 今回の実証は「川崎駅周辺地区スマートコミュニティ事業」の一環として、2016年1月20日、2月4日、2月22日の3日間、同駅東側の川崎御幸ビルで行った。アズビルから仮想的に発行された需要抑制の依頼(DR通知)に対し、アズビルの集中管理センターから現地BEMSを通じて遠隔制御による空調機の電力消費削減(Auto-DR)を実施し、快適性を維持しながら使用電力を削減した(図1)。

photo 図1 デマンドレスポンス実証の様子 出典:アズビル

 その結果、デマンドレスポンス実施通知前30分の平均値に対して最大16.8%、平均でも12.9%の削減効果を確認した。また、実施時にDR対象フロアの湿度、CO2濃度を計測した結果、いずれの時間帯も室内温度は設定温度で推移し、CO2濃度は基準値以下で推移したことも確認している(図2)。

photo 図2 デマンドレスポンス実証の結果 出典:アズビル

 川崎市は将来的なDRなどを見据えて、こうした実証などを多様な企業などと連携して進めている。川崎駅周辺地区スマートコミュニティ事業では、アズビルと今回の実証をはじめ「BEMSを活用したビル内管理」をテーマに地域主体のエネルギーマネジメントにかかわる実証事業を行い、建物オーナーとテナントが連携して省エネを図り、双方がメリットを生み出す仕組みづくりのプロジェクトを進めている。

 また、東芝とは地区内の複数の施設に対しエネルギー管理サービスを統合的に実施する「統合BEMSによるビル群エネルギー管理サービス」に取り組んでいる(図3)。

photo 図3 川崎駅周辺地区のスマートコミュニティ事業の概要 出典:アズビル

 こうした活動を通じてエネルギーの最適利用による低炭素化および市民生活における安心・安全の確保や利便性の向上につながるスマートシティを実現していく。

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