エリーパワーは室内用可搬型蓄電システムの新製品「POWER YIILE 3(パワーイレ・スリー)」を開発した。電池容量2.5kWhのリチウムイオン電池で、先代製品より小型しながらも総合効率を40%改善している。オフィスや自治体でのBCP対策の他、家庭でのピークシフト対策や非常用電源として活用できる。太陽光発電設備からの直流電力もそのまま充電できる。
エリーパワー(東京都品川区)は同社の可搬型蓄電システム「POWER YIILE(パワーイレ)」シリーズの新製品「POWER YIILE 3(パワーイレ・スリー)」を開発したと発表した。2016年8月をめどに販売を開始する。価格はオープン。
POWER YIILEは住宅やオフィスなどの屋内に配置できるのが特徴の蓄電システム。2010年から展開しており、今回の新製品は3世代目となる(図1)。電池容量は2代目の「POWER YIILE PLUS」と同じく2.5kWh(キロワット時)だが、出力は従来の1.0kVA(キロボルトアンペア)/kW(キロワット)から、1.5kVA/1.4kWに高出力化を図った。
製品本体の大きさは320×585×514ミリメートルで、重量は52キログラム。従来製品より全体で約20%小型・軽量化を図っている。屋内での移動性を考慮し、ストッパー付キャスターも備える。一方で、新型のSiC(シリコンカーバイド)パワー半導体の採用により、電力変換損失を大幅に低減することで総合効率は約40%向上しているという。
本体にはAC100V(ボルト)の3極アース付きコンセントを2つ、AC100Vの入力口を1つ備える(図2)。入力は直流(DC)給電にも対応しており、例えば住宅の太陽光発電設備から直接充電することも可能だ。
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