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» 2016年05月18日 11時00分 UPDATE

自然エネルギー:固定価格買取制度で風力発電の認定が増える、1カ月で16万kWに (1/2)

太陽光発電に偏っていた固定価格買取制度の適用対象が風力やバイオマスに広がってきた。2016年1月に認定を受けた発電設備の規模は風力が最大で16万kWにのぼった。北海道と東北を中心に大規模な開発プロジェクトが増えている。バイオマスでは木質を燃料に利用する発電所が拡大する。

[石田雅也,スマートジャパン]

 資源エネルギー庁がまとめた2016年1月末時点の導入・買取・認定状況によると、固定価格買取制度の認定を受けて運転を開始した発電設備は前月から70万kW(キロワット)増えて2694万kWに達した(図1)。制度開始前に運転を開始していた「移行認定分」を加えると3577万kWにのぼり、発電能力では大型の原子力発電36基分に相当する。

図1 固定価格買取制度による再生可能エネルギーの導入・買取・認定状況(2016年1月時点。画像をクリックすると拡大)。各欄の下段の数字は前月比。バイオマスは燃料に占めるバイオマスの比率を反映。出典:資源エネルギー庁

 一方で認定を受けた発電設備の増加は15万kWにとどまった。太陽光の非住宅で認定を取り消される案件が多く、前月から13万kWも減少したことが伸び悩みの要因だ。その中で大きく増えたのは風力で、1カ月間に16万kWの発電設備が認定を受けた。

 新たに認定を受けた風力発電設備の中では、J-Power(電源開発)が北海道せたな町で開発中の「せたな大里風力発電(仮称)」の規模が最大だ。1基あたり3200kWの大型風車16基の構成で、5万1200kWの発電能力になる。せたな町は北海道の最西端に位置して、日本海から年間を通じて強い風が吹く。2004年に町営の洋上風力発電所が稼働したことでも知られる(図2)。

図2 せたな町の位置(左)、「せたな町洋上風力発電所」の全景(右)。出典:せたな町役場

 J-Powerは山形県にかほ市にも4万1400kWの風力発電所を建設する予定で、せたな町のプロジェクトと同様に認定を受けた。J-Power以外では北海道の石狩市と宮城県の石巻市で2万kW、愛媛県の西予市で1万6000kWの風力発電設備が1月に認定を受けている。石狩市のプロジェクトは市民風力発電、石巻市はユーラスエナジー、西予市は大和エネルギーが事業者である。

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