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» 2016年05月19日 15時00分 UPDATE

電力供給サービス:関西電力のノウハウを「auでんき」に、顧客情報管理でも協業拡大 (1/2)

電力小売の全面自由化ではITを活用した顧客情報管理システムが重要な役割を担っている。関西電力グループの関電システムソリューションは小売電気事業者を対象にしたシステム販売でNECと提携した。協業の第1弾としてKDDIの「auでんき」に顧客情報管理システムを提供した。

[石田雅也,スマートジャパン]

 関電システムソリューション(KS-SOL)とNEC(日本電気)は小売電気事業者向けの顧客情報管理システム「NISHIKI」の代理店契約を締結した。NISHIKIはKS-SOLが関西電力のシステムを開発・運用してきたノウハウを集約してパッケージ化したものである。電気料金の計算機能をはじめ、電力の需給調整を担う「電力広域的運営推進機関」(広域機関)のシステムと連携する機能も含んでいる(図1)。

図1 電力市場の事業者に求められるITシステム。CIS:Customer Information System(顧客情報管理システム)。出典:関電システムソリューション

 両社は5月18日にNISHIKIの販売で提携することを発表したのと合わせて、KDDIが4月1日にサービスを開始した「auでんき」の顧客情報管理システムにNISHIKIを提供したことも明らかにした。KDDIは全国(沖縄県と一部の離島を除く)の家庭を対象にauでんきを展開するにあたり、関西エリアでは関西電力をパートナーに選んでいる(図2)。販売面に加えてIT(情報技術)システムでも協業を進めた形だ。

図2 関西エリアで提供する「auでんき」。出典:KDDI

 NISHIKIは小売電気事業者に求められる3種類の業務をカバーしている。電力の契約変更の手続きを含む「顧客管理」の機能に加えて、送配電事業者から提供される30分単位の電力使用量のデータに基づいた「料金計算」、金融機関と連携した「収入管理」で構成する(図3)。

図3 顧客情報管理システム「NISHIKI」の機能。出典:関電システムソリューション
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