ドイツのダイムラーは新たに定置型蓄電池の専門子会社「メルセデス・ベンツエナジー」を設立し、グローバルへ蓄電池の展開を開始することを発表した。
ドイツの自動車メーカーであるDaimler(ダイムラー)は2016年6月2日、新たに定置型蓄電池システムの専門子会社「Mercedes-Benz Energy(メルセデス・ベンツ エネルギー)」を設立したことを発表した。同社では自動車などと同様「メルセデス・ベンツ」ブランドでの蓄電池システムの開発とグローバルでの販売を行う(図1)。
ダイムラーではもともと、自社の電気自動車およびハイブリッド自動車用の車載用リチウムイオン電池を展開してきた完全子会社のDeutsche ACCUmotiveを通じ、定置型蓄電池システムへの参入を発表していた(関連記事)。既にドイツ国内では、家庭向けや電力安定化に向けた配備など、さまざまなパートナーとの提携などを進めており、2016年4月からは本格的に販売を開始している(図2)。
今回の新会社「メルセデス・ベンツ エネルギー」については、さらにこれらの展開をグローバルに拡大するというもの。一方でシステムの生産はDeutsche ACCUmotiveが行い、従来培ってきた技術を活用するという。
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