島根で風車29基の大型風力発電所が稼働、発電量は2万世帯以上に相当:自然エネルギー
島根県で風車を29基並べる大規模な風力発電所が2016年6月10日から稼働を開始する。SBエナジーと三井物産が手掛ける「ウィンドファーム浜田」だ。年間の発電量は一般家庭約2万3600世帯分に相当する見込だという。
SBエナジーと三井物産は2016年6月7日、島根県浜田市に建設した「ウインドファーム浜田」が同年6月10日より営業運転を開始すると発表した。両社が出資する特別目的会社のグリーンパワー浜田を通じて運営を行う(図1)。
図1 「ウィンドファーム浜田」出典:SBエナジー
ウィンドファーム浜田は、島根県の西部にある浜田市金城町および弥栄町の山の稜線に、フランスのアルストム社製の1670kWの風力発電機29基を設置する。発電所全体の出力規模4万8430kW(キロワット)の大規模な風力発電所で、年間予想発電量は8500万kWh(キロワット時)に相当する。これは一般家庭約2万3600世帯分の年間電力消費量に相当する発電量だ。
今回の開発に伴って新設した建設・保守用道路は今後地元の造林事業者と共用し、地域社会への貢献を目指す。なお、ウインドファーム浜田はSBエナジーが手掛ける発電所の中で、初めて運転を開始する風力発電所となる。
- 発電の敵が大好物、除草を羊とヤギに頼むメガソーラー
植物が生い茂り、太陽光パネルの上に影ができると発電量が落ちてしまう。太陽光発電所の運用保守においては除草作業も重要になるが、人手による作業コストはばかにならない。SBエナジーと三井物産などの4社は、鳥取県のメガソーラーでこうした除草作業をヤギや羊に任せてしまう実証試験を進めている。
- 再生可能エネルギー57%の電力を家庭に、ソフトバンクの「FITでんき」
既に2016年4月からの電力小売全面自由化に向けた電気料金プランを発表しているソフトバンク。新たに再生可能エネルギーの固定買取価格制度を活用する「FITでんきプラン」を発表した。子会社のSBエナジーが所有する太陽光発電設備などから電力調達を行い、再生可能エネルギー比率約6割の電力を提供していく計画だ。
- みずほ銀行など約300億円を融資、100MW超の太陽光発電所へ
SBエナジーと三井物産が企画した出力111MWの太陽光発電所に対し、みずほ銀行と日本政策投資銀行、三井住友銀行、さらに9つの金融機関がプロジェクトファイナンスによるシンジケートローンを組成した。融資額はメガソーラーとしては巨額の約300億円である。
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