あるのかないのか「島根・山口沖油田」、掘削による本格調査を開始自然エネルギー(1/2 ページ)

経済産業省 資源エネルギー庁は、島根県および山口県沖合において、石油・天然ガスの存在の確認を目的とした掘削調査を6月から開始した。

» 2016年06月08日 09時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

 経済産業省 資源エネルギー庁は、「平成26〜28年度 国内石油天然ガス基礎調査」の一環として、島根県および山口県沖合において、石油・天然ガスの存在確認を目的とした掘削調査を2016年6月5日から開始した。委託先は、国際石油開発帝石と、石油天然ガス・金属鉱物資源機構になる。

 国内石油天然ガス基礎調査は「海洋基本計画」および「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」に基づき、資源エネルギー庁が所有する3次元物理探査船「資源」による探査で発見された有望な構造において、石油天然ガスの存在を確認するために行うものである(図1)。

photo 図1 3次元物理探査船「資源」 出典:石油天然ガス・金属鉱物資源機構

 3次元物理探査船「資源」は、船尾に設置した圧縮空気発生装置(エアガン)から音波を発生させ、地下の地層境界から反射してくる音波信号を探査船がえい航するストリーマーケーブルに埋め込んだ受信器で受信し、地下の構造物を探るものだ(図2)。

photophoto 図2 3次元物理探査船「資源」の概念図(クリックで拡大)出典:石油天然ガス・金属鉱物資源機構
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