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» 2016年06月16日 09時00分 UPDATE

スマートアグリ:ブロッコリーを栽培しながら太陽光発電、新潟・佐渡島で営農型の実証開始 (1/2)

新潟県の佐渡島で耕作地を利用した営農型の太陽光発電が始まった。農地を最大限に活用して収入を増やすモデル事業として土地の所有者が運営する。高さ2メートルの架台に薄膜の太陽電池パネルを設置した。年間に3世帯分の電力を供給しながら、パネルの下でブロッコリーなどの栽培に取り組む。

[石田雅也,スマートジャパン]

 営農型の太陽光発電を開始した場所は、佐渡島(さどしま)の北端にある鷲崎(わしざき)地区の耕作地だ。地面から垂直と斜めの方向に支柱を立てて、高さが2メートルの位置に太陽電池パネルを並べた(図1)。パネルの設置角度は南向き13.5度である。

図1 佐渡島の営農型太陽光発電の実証設備(画像をクリックすると拡大)。出典:ソーラーフロンティア

 全体の発電能力は10kW(キロワット)で、年間の発電量は1万1000kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の電力使用量(年間3600kWh)に換算して3世帯分に相当する。発電した電力は売電して農地の収入増につなげる方針だ。

 この取り組みは東京大学のIR3(国際高等研究所サステナビリティ学連携研究機構)が実施する再生可能エネルギーを利用した地域の活性化・低炭素化を目指すプロジェクトの一環である。耕作地を所有する「鷲崎から始める佐渡を育てる会」が協力して実現した。育てる会は農作物の育成と太陽光発電システムの管理・運営も担当する。

 すでに太陽電池パネルの下にブロッコリーを作付けした。今後は季節に合わせて別の農作物も栽培する予定だ。パネルによる太陽光の遮断率と農作物の収穫量を測定・検証して、営農型の太陽光発電の効果を実証する。

 太陽電池パネルにはソーラーフロンティア製の薄膜タイプを採用した。薄型で軽量の「Solacis neo(ソラシス・ネオ)」と呼ぶ製品である。パネルの厚さは6.5ミリメートルで、一般的なスマートフォンよりも薄く、同社製の標準的な太陽電池パネルと比べて5分の1の薄さだ(図2)。1枚あたりの発電能力は100W(ワット)である。

図2 農地に設置した薄膜太陽電池パネル(左)、スマートフォンと比べたパネルの薄さ(右)。出典:ソーラーフロンティア
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