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» 2016年10月11日 11時00分 UPDATE

自然エネルギー:キノコから竹までエネルギー源に、バイオマス産業都市に全国16市町村 (1/2)

政府が選定するバイオマス産業都市に新たに16市町村が加わった。地域のバイオマス資源を生かして産業の創出と環境にやさしい街づくりを目指すプロジェクトだ。北海道から4つの町と村が選ばれたのをはじめ、各市町村が政府の支援を受けながらバイオマス発電や燃料化に取り組んでいく。

[石田雅也,スマートジャパン]

 バイオマス産業都市の選定は2013年度に始まり、これまでに合計34地域が認定を受けている。新たに2016年度の認定を受けた16地域は、北海道の知内町(しりうちちょう)から鹿児島県の長島町(ながしまちょう)まで全国に広がる(図1)。

図1 バイオマス産業都市の選定地域(2016年度)。出典:農林水産省

 各地域が取り組むバイオマス資源の活用方法は多彩だ。その中で最も多いのはバイオガス発電で、家畜の排せつ物や食品廃棄物を発酵させてバイオガスを作る。従来はコストをかけて廃棄処分していた資源が新たなエネルギー源に生まれ変わる(図2)。

図2 選定地域の構想(画像をクリックすると拡大)。BDF:バイオディーゼル燃料。出典:農林水産省

 地域の名産品を生かした取り組みもある。北海道の音威子府村(おといねっぷむら)では、名産のソバの茎や葉をバイオガスの原料に利用して発電や熱を供給する。新潟県の十日町市(とおかまちし)ではナメコやエノキなどのキノコの生産が盛んで、栽培に利用する菌床(きんしょう)の廃棄物から燃料の生成に取り組む計画だ。

 ナメコの菌床は木を粉砕したオガ粉で作るため、栽培後に廃棄する菌床をバイオマスボイラーの燃料に利用できる(図3)。十日町市では燃料として利用しやすいペレットに加工する施設を建設する計画で、2019年度にペレット化施設の運転を開始する予定だ。ペレット化しない廃菌床は堆肥の原料としても利用する。

図3 廃菌床の燃料化・肥料化プロジェクトの実施イメージ。出典:十日町市
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