手のひらに乗る太陽光発電システム、モバイル機器を自在に充電太陽光(1/2 ページ)

米国のベンチャー企業が開発した太陽光を利用する充電器「ソーラーペーパー」の販売が日本でもスタートした。スマートフォンサイズかつ薄型の太陽光パネルを利用した充電器で、太陽光があればどこでもスマートフォンやタブレット端末を充電できる。パネルを連結して発電量を増やすことも可能だ。

» 2016年11月18日 07時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 ロア・インターナショナル(東京都新宿区)は2016年11月17日、米国のベンチャー企業YOLK(ヨーク)が開発したソーラー充電器「ソーラーペーパー」の国内販売を開始したと発表した。

 ソーラーペーパーは薄型の太陽光パネルとUSB出力ポートで構成する充電器。太陽光があれば、どこでもスマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器をつなぐだけで充電できる。太陽光パネルは単結晶シリコン系で、1枚当たりの大きさは9×17センチメートル、厚さは最薄部が2ミリメートルと非常に薄い。重量は75グラムだ。

図1 「ソーラーペーパー」の外観 出典:ロア・インターナショナル
図2 薄さは2ミリメートル 出典:ロア・インターナショナル

 1枚当たりの出力は2.5W(ワット)で、発電効率は約20%。ソーラーパネルはUSBポートを搭載するメインパネルに、マグネットで補助パネル(61グラム)をつなげることで、発電量を増やすことができる。最大でメインパネルを含めて6枚(15W)まで連結可能だ(図3)。

 パネル1枚当たりの最大電流は0.5A(アンペア)で、最大は6枚を連結したときの3A。USBポートは2つ備える。片方の出力ポートで2Aを出力していると、もう一方の出力は残り1Aとなる。デジタル電流計も備えており、発電量とモバイル機器などを接続した時の電流量は、リアルタイムに確認できるようになっている。

図3 最大6枚まで接続可能 出典:ロア・インターナショナル
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