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» 2017年01月12日 09時00分 UPDATE

自然エネルギー:福島県に巨大な太陽光発電所、1万6000世帯分の電力を2020年から供給 (1/2)

福島県の南部に広がる148万平方メートルの山林を対象に太陽光発電所の開発計画が始まった。発電能力は45MWを想定して、完成すると年間に1万6000世帯分の電力を供給できる。県の条例に基づく環境影響評価を実施した後に着工、2020年の秋に運転を開始する予定だ。

[石田雅也,スマートジャパン]

 太陽光発電所の建設予定地は福島県の中央を貫く中通りの南部にあり、用地の中を東北新幹線が通っている(図1)。東西に約2キロメートル、南北に約1キロメートルに広がる山林の面積は148万平方メートルに及ぶ。近隣に住宅がない土地を造成して、大規模な太陽光発電所を建設する計画だ。

図1 太陽光発電所の建設対象区域(黒い太線内)。出典:白河ソーラーパーク

 事業者は白河ソーラーパークで、全国に太陽光発電所や風力発電所を拡大中のジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)が設立した。JREは米国の大手金融機関ゴールドマン・サックスと都市・リゾート開発の森トラストグループが出資する再生可能エネルギーの専門会社である。2012年の会社設立から現在までに太陽光発電所を22カ所、風力発電所を2カ所で運営して、発電能力は合計で155MW(メガワット)に達している。

 新たに福島県・白河市の山林に建設する予定の太陽光発電所の規模は45MWを想定している(図2)。福島県内では太平洋沿岸部の相馬市や内陸部の郡山市で50MW級の太陽光発電所の建設工事が進んでいるが、それに次ぐ規模になる。

図2 周辺地域の地形。出典:白河ソーラーパーク

 設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)を太陽光発電の標準値15%で計算すると、年間の発電量は5900万kWh(キロワット時)にのぼる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して1万6000世帯分の電力を供給できる見込みだ。白河市の総世帯数(2万3000世帯)の7割に相当する。

 福島県では面積が75万平方メートル以上の用地を造成して工場や事業場を建設する場合には、事前に環境影響評価の手続きを実施しなくてはならない。白河市の山林に建設する太陽光発電所も対象に含まれるため、12月21日から手続きを開始した。今後1年余りで手続きを完了できる見通しで、2018年6月に着工する予定だ。工事期間は2年4カ月を想定して2020年9月中に完了する。

 建設用地の南側にはゴルフ場の跡地があり、ゴルフ場を運営していた森トラストグループが別の太陽光発電所を建設中だ。発電能力は10MWで、そのうち第1期分の2MWは2013年に運転を開始している(図3)。残る第2期の8MWの完成時期は未定だが、隣接地に新設するJREの太陽光発電所と合わせると、この一帯だけで2万世帯分の電力を太陽光発電で供給できる。

図3 「森トラスト・エネルギーパーク泉崎」(第1期)の外観。出典:森トラスト
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