ニュース
» 2017年08月01日 09時00分 UPDATE

自然エネルギー:大田区のリサイクル場が発電所に、食品廃棄物でバイオガス発電

三井造船環境エンジニアリングが食品リサイクル事業のアルフォから受注した、東京都大田区の食品廃棄物の飼料化・バイオガス発電複合プラントが完成した。食品廃棄物のリサイクル過程で発生する分離液をメタン発酵させ、1日当たり5400kWh(キロワット時)のバイオガス発電を行う。

[長町基,スマートジャパン]

 三井造船の100%出資会社、三井造船環境エンジニアリング(千葉市)が、アルフォ(東京都千代田区)から受注し、東京都大田区で建設を進めてきた食品廃棄物のリサイクルプラント「城南島第2飼料化センター」がこのほど完成した。食品廃棄物のリサイクル処理の過程で発生する分離液をメタン発酵させ、バイオガス発電を行う。

「城南島第2飼料化センター」 出典:三井造船

 アルフォは都内近郊から排出される事業系一般廃棄物(調理残さ、食べ残し、売れ残りとなった食品廃棄物)や産業廃棄物(食品製造及び加工課程で排出される食品残さ、食品廃棄物)を対象に受け入れ、乾燥処理することにより家畜用の配合飼料原料を製造するサイクル事業を行っている。

 そのアルフォが、東京都スーパーエコタウン事業の第3次募集に応募し、油温減圧乾燥方式による食品廃棄物の飼料化設備に、バイオガスによる発電設備を組み合わせたことなどが評価され選定された。スーパーエコタウン事業は廃棄物問題の解決と新たな環境産業の立地を促進し、循環型社会への変革を推進することを目的に、国の都市再生プロジェクトの一環として、東京臨海部の都有地で、民間事業者などが主体となり廃棄物処理・リサイクル施設の整備を進めるものだ。アルフォでは同事業に選定されたことを受けて、飼料化工場である城南島第2飼料化センターの建設を進めていた。

 油温減圧乾燥方式による飼料化設備は、廃食用油を熱媒体として食品廃棄物の水分を減圧下で蒸発乾燥することにより、配合飼料原料を製造する。アルフォの第1工場はこの方式による飼料化だけの設備だが、今回の第2工場は、食品廃棄物を油温減圧乾燥設備に投入する前に一定量の固液分離を行い、分離液をメタン発酵し、ガスエンジンで発電を行う。発電された電力は「固定価格買取制度(FIT)」により売電する。処理能力は飼料化140トン/日(飼料製造量約24t/日)、メタン発酵30t/日(発電予想量5400kWh/日)となっている。

 国内における食品廃棄物のリサイクルへの取り組みは年々強化されている。食品廃棄物を資源として有効利用することは、今まで焼却処分されていた廃棄物が有効利用されることになり、CO2の発生削減に貢献することにもなると期待されている。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.