石炭火力にバイオマスを混焼、年間20万tのCO2抑制にエネルギー管理

大阪ガスの関連会社が運営する「名古屋第二発電所」が営業運転を開始した。石炭に熱量比30%でバイオマス燃料を混焼する。

» 2017年09月11日 11時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 大阪ガスは関連会社の中山名古屋共同発電が、火力発電所「名古屋第二発電所」(愛知県武豊町)の営業運転を2017年9月2日に開始したと発表した。バイオマス燃料混焼方式を採用しているのが特徴の発電所だ。

 名古屋第二発電所では、ベースとなる石炭燃料に木質ペレットなどのバイオマス燃料を熱量比30%で混焼する。これによりCO2の排出量を年間約20万t抑制する。また、隣接地では同じくバイオマス燃料混焼方式を採用している「名古屋発電所」が操業しており、こちらのノウハウを活用した効率的な操業を行う方針だ。

混焼する木質ペレット(左)と「名古屋第二発電所」の外観(右) 出典:大阪ガス

 名古屋第二発電所の設備としてはボイラー、蒸気タービン、発電機、燃料運搬・貯蔵設備、環境対策施設など一式を完備。燃料は石炭、木質バイオマスの他、助燃用として灯油を用いる。冷却方式には工業用水による冷却塔方式を採用している。

 なお、中山名古屋共同発電の株主構成は、大阪ガスの100%出資会社で電気供給事業等を展開するガスアンドパワーが95%、中山製鋼所が5%となっている。

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