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» 2018年06月06日 11時00分 公開

自然エネルギー:農業用水を活用する小水力発電所、全面改修に設備リースを活用

京葉プラントエンジニアリングが、鳥取市で50年以上稼働を続ける小水力発電所を全面改修。設備の更新には、三井住友ファイナンス&リースが提供するリースを活用した。

[長町基,スマートジャパン]

 三井住友ファイナンス&リース(SMFL)と山陰総合リース(松江市)は、京葉プラントエンジニアリング(千葉県市川市)が鳥取市で行う小水力発電事業向けに、発電設備のリースおよび、既存施設の改修費用の立て替え払い契約を締結した。

 契約の対象は水車、発電機、水圧鉄管路など発電設備一式および導水路の改修費。同施設は2018年2月23日から稼働しており、定格出力は199kW(キロワット)となっている。

 小水力発電は、一般河川、農業用水、砂防ダム、上下水道などを使って行われる、出力1000kW以下の比較的小規模の発電で、天候や気候の影響を受けることが少ない。24時間安定した発電が可能なことから、地産地消型のベース電源としても期待されている。

 対象となる発電所は、鳥取市用瀬町にある「大村発電所」。1960年から大村電化農協の管理・運営により地元の電力源として稼働している。稼働から50年を超え施設の老朽化が進んだことや、少子高齢化によりメンテナンスも困難になっていたことから、設備や施設の更新を決めた。

 設備を更新した発電所には、新たに三井三池製作所の横軸フランシス水車を導入。約113m(メートル)の有効落差を活用し、年間に一般家庭360世帯分の電力使用量に相当する130万kWh(キロワット時)の発電量を見込む。

設備更新後の大村発電所と導入した水車 出典:京葉プラントエンジニアリング

 今回の案件に続き、SMFL、山陰総合リース、京葉プラントの3社は、鳥取県の農業協同組合(5団体)がそれぞれ地元で管理・運営する同様の小水力発電所(8カ所)についても、設備の更新および既存施設の改修を順次行う予定だ。

 SMFLは今後も、発電所、ゴミ処理施設および上下水道など、国内の老朽化したインフラ設備の更新需要に対して、リースをはじめとするさまざまな金融ソリューションを提供することで社会インフラの整備に取り組む。

 山陰総合リースは、今後も顧客に最適な総合金融サービスを提供し、地域経済の発展に積極的に貢献することを目指す。京葉プラントは、小水力発電をはじめとする再生可能エネルギー発電事業を全国各地で推進し、地域経済の活性化を支援する。

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