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» 2018年06月25日 09時00分 公開

PVJapan2018:住宅太陽光をAIで賢く運用、パナソニックのスマートホーム技術

パナソニックは「PVJapan2018」で、同社のスマートホーム向けソリューションなどを披露。AIによる予測と運用で、太陽光発電の電力を効率よく活用する技術などを訴求した。

[長町基,スマートジャパン]
パナソニックの「AIソーラーチャージ」

 太陽光発電に関する製品・システム・ソリューションなどを一堂に集めた展示会「PVJapan2018」(主催=太陽光発電協会)が6月20〜22日までパシフィコ横浜で開催された。パナソニックは「AIでかしこくエネルギーマネジメント」をテーマに、「AIソーラーチャージ」を搭載した太陽電池、蓄電池、HEMSを組み合わせたシステムや、世界最高水準の発電性能を誇る同社の太陽電池シリーズ「HIT」などを紹介した。

 パナソニックでは近年、さまざまな家電や住宅設備機器をインターネット回線を通じてつなげる、IoTのニーズが高まっていることに対応するため、自社製品だけでなく、他社製機器にも幅広く接続できる、新しいHEMS「AiSEG2」を開発した。AI(人工知能)機能を装備し、AiSEG2が翌日の天気予報を確認し、太陽光発電システムと組み合わせた「AIソーラーチャージ」機能で、エコキュートを効率よく稼働させ、買電力を削減することができる。将来的な展開として、スマートスピーカーを利用した家電や住宅設備機器などの音声認識制御、AIを活用した創蓄連携システムとの接続など、スマートHEMSの機能・サービスを拡充する方針という。

 展示会ではこのうち「AIソーラーチャージ」について詳しく訴求した。同機能は明日の天気予報が晴れの場合、明日の余剰電力を予測し、さらに住宅の最適な電気の使い方をAIが判断する。余剰電力でエコキュートをわき上げ可能と判断した場合には、前日の深夜から朝にかけては、深夜電力でわき上げ、残り部分は翌日昼間の余剰電力を活用するなどの自動運転を行う。これにより、安い深夜電力と太陽光発電の併用でエコキュートを賢く使い、家庭での買電力を削減する。また、天気予報が外れ、太陽光の発電量が減り予測より余剰電力が減った場合も、蓄電池が自動でわき増しをサポートする。

 このほか、気象警報と連動することで、荒天時で蓄電池に充電を開始する他、自動で電動窓シャッターを閉めるなど機能も搭載されている。

 太陽電池モジュールのHITについては、品質を支える技術の中から耐荷重性能、温度特性、接続技術などを訴求した。その中で、耐荷重性能の実験で5400パスカルまで圧力をかけた結果、モジュールは湾曲するが、セル1枚1枚が割れることがないという実験結果を映像で紹介。これは、1.8m(メートル)の積雪に耐え得る強じんさがあるという。

 HITはアモルファスシリコン層を加えたヘテロ接続型太陽電池で、独自の構造をしている。それにより、セル1枚当たりの電圧が高く、電圧が高いことで、夏場のようにモジュール温度が高くなった場合も、出力の低下が従来の結晶系の半分程度に抑えることができるとしている。さらに、HITは独自の接着剤を使用し、はんだ付けを行っていないため、不要な溶剤が残らないなど特徴もある。

パナソニックの太陽電池シリーズ「HIT」の特徴

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