スポーツ施設にメガソーラー、シャープがインドネシアで太陽光

シャープは環境省の二国間クレジット制度事業として、インドネシアのスポーツ施設にメガソーラーを建設。出力規模は1.6MWで2018年4月から稼働を開始した。

» 2018年07月05日 07時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 シャープエネルギーソリューション(大阪府八尾市)は、インドネシア・パレンバン市にある複合競技施設「ジャカバリン・スポーツシティ」の敷地内に、現地のエネルギー関連企業、Perusahaan Daerah Pertambangan Dan Energi社と共同で開設を進めていた太陽光発電所(メガソーラー)の運転を2018年4月に開始した。同年6月30日には、現地で竣工式が行われ、南スマトラ州知事をはじめ、インドネシアのエネルギー・鉱物資源省、在インドネシア日本国大使館などの関係者が参加した。

開発したメガソーラー 出典:シャープ

 同発電所は、日本の環境省が実施する「二国間クレジット制度に基づく設備補助事業」の採択を受けて建設された。同事業は途上国で、日本の優れた技術などを活用してCO2排出削減事業を実施し、温室効果ガス排出削減効果の測定・報告・検証を行う。これにより算出された排出削減量を、二国間クレジット制度により日本の排出削減量として計上することを前提に、事業者に対し優れた低炭素技術の初期投資費用の2分の1を上限として設備補助を実施する。そのため。今回設置した約1.6MW(メガワット)の太陽電池モジュールの年間予測発電量は約1922MWh(メガワット次)となり、年間約917トンの温室効果ガス排出量削減に貢献する見込みだ。

 同発電所を開設したシャープエネルギーソリューションは太陽光発電システムの販売および電気設備工事などのエネルギーソリューション事業を担うシャープの完全子会社。シャープのエネルギーソリューション事業の一部を吸収分割により承継し(2018年4月1日付)、国内・海外すべてのエネルギーソリューション事業の開発から販売・施工、アフターサービスまでを一貫して手掛ける。

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