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日本の違法コピー率は28% BSA調査、損害1900億円

» 2005年05月18日 13時35分 公開
[ITmedia]

 MicrosoftやAdobe Systemsら世界の大手ソフト会社で構成するBusiness Software Alliance(BSA)は5月18日、2004年の日本国内ソフト違法コピー率は28%と前年から1ポイント減ったものの、損害額は17億8700万ドル(約1900億円)と前年を上回り、世界ワースト6位だったと発表した。

 世界全体の違法コピー率は前年比1ポイント減の35%、損害額は326億9500万ドル(約3兆5000億円)だとした。違法コピー率上位3カ国はベトナム(92%)、ウクライナ(91%)、中国(90%)。低率トップは米国(21%)だったが、市場規模と物価水準から損害額トップも米国で、66億4500万ドルだった。

・高違法コピー率上位10カ国

国名
ベトナム 92%
ウクライナ 91%
中国 90%
ジンバブエ 90%
インドネシア 87%
ロシア 87%
ナイジェリア 84%
チュニジア 84%
アルジェリア 83%
ケニア 83%

・低違法コピー率上位10カ国

国名
アメリカ 21%
ニュージーランド 23%
オーストラリア 25%
スウェーデン 26%
イギリス 27%
デンマーク 27%
スイス 28%
日本 28%
フィンランド 29%
ドイツ 29%

・違法コピー損害額上位10カ国

国名 金額(単位:100万ドル)
米国 6645
中国 3565
フランス 2928
ドイツ 2286
イギリス 1963
日本 1787
イタリア 1500
ロシア 1362
カナダ 889
ブラジル 659

 日本の違法コピー率は若干低下したものの、損害額は2003年の16億3000万ドルから増えた。BSAは「経営者が、自社には違法コピーは存在しないと思い込んでいるケースが多い」とし、企業の違法コピー再点検を促すキャンペーン」を全国5地域で展開している(関連記事参照

 調査はIDCが担当。「調査年に稼働しているPCにインストールされたソフトの総数」から「同年に正規出荷されたソフト数」を引いた数を違法コピー数とし、「同年にインストールされたソフト総数」で割った百分率として算出したという。PC、ソフト、ライセンス出荷数についてIDCの独自モデルを使用したとしている。

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