米Reworkd AI社が提供するAIエージェント「AgentGPT」は、手軽にAIエージェントを体験できるWebサービスの一つだ。論より証拠ということで、早速試してみよう。
通常の生成AIと比較するため、いまGPT-3.5を使い、ChatGPTに「AIエージェントとは何ですか?」(What is “AI agent”?)という質問を投げてみた。結果は次の通り(実際には英語でやりとりした結果を、Google翻訳で自動的に日本語に訳している)。
ChatGPTは、AIエージェントの簡単な説明をした上で、用途について簡単に触れている。それでは同じ質問を、AgentGPTに投げてみよう(先ほどと同様にやりとりは英語で行っており、Google翻訳で日本語に変換している)。
実行までにいくつか設定が必要になるのだが、先ほどと同じ質問をしたにかかわらず、より詳しい回答が返ってきた(ちなみに使用したモデルはChatGPTの場合と同じGPT-3.5)。ただ、これだけなら普通の生成AIと変わらない。なんならプロンプトを工夫してやれば、AgentGPTに近い回答を引き出せるだろう。
しかしAIエージェントの利点は、人間が細かな指示を出さなくても(それこそプロンプトエンジニアリングのような努力や工夫をしなくても)、自律的に「考えて」、必要なタスクを設定してくれるところにある。例えば今回のテストでは、AgentGPTは先ほどの定義の後に、こんな文章を出力している。
スクリーンショットでは途中で省略してしまったが、要するにここでAgentGPTは、AIエージェントの「種類」を調べてくれている。筆者が指示したのは「AIエージェントって何?」というあいまいな問いの答えを探すことだったが、そこから必要と思われるタスクを自律的に設定し、実行してくれているのである。
さらにどのようなタスクを設定し、実行してくれたのか全文を紹介したいところだが、ここでは主なものを挙げるだけに留めよう。
繰り返しになるが、これらは筆者が考えて設定したわけではなく、全て「AIエージェントって何?」という質問、つまり「あらかじめ設定された目標」からAgentGPT側が導き出したものだ。生成AI以上に、AIに仕事を「丸投げ」できる可能性を秘めた技術、それがAIエージェントというわけである。
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