AIの不適切発言を引き出せ! 横須賀市、“未完成”のチャットbot公開 GPT-4o活用
横須賀市は5月20日、AIチャットbot「ニャンぺい」を公開した。米OpenAIの大規模言語モデル「GPT-4o」を活用した市民の悩み相談に対応するAIチャットbotだが、まだ開発段階で“未完成”としている。公開実験と称してさまざまな不具合を収集し、それを改善するのが目的という。
ニャンぺいにアクセスすると「お悩み相談AIの実験モデルです。現段階では不謹慎・不適切・不正確な発言を行う可能性があります(その洗い出しのための実証です)」と触れ込みが記載されている。この注意事項に同意した上で「のどが痛いよ」とニャンぺいに相談すると、以下のような返信があった。
のどが痛いんだね、それはつらいにゃ。もしかしたら風邪かもしれないし、他の原因も考えられるかもしれないにゃ。まずは、暖かい飲み物を飲んで、のどを休めることが大事だにゃ。
もし症状が続いたり、悪化したりするようなら、医療機関に相談するのが良いと思うにゃ。お大事にしてにゃ。
ニャンぺいはこの文章を約3秒ほどで作成した。これは、GPT-4oの特徴の1つで、従来のGPTシリーズよりも応答速度が速くなっており、より人と会話するときに近いコミュニケーションが可能になっている。
横須賀市は、ニャンぺいとのやりとりで不正確、不適切な返答があった場合は専用フォームから報告してほしいと案内。公開実験の結果はレポートにまとめて、他の自治体や企業にも共有する予定という。
「将来的には、誰もがいつでも安心して相談できるチャットbotを実現し、行政サービスの向上を目指している。そのためには、チャットbotの安全性と信頼性が不可欠です。この公開実験を通じて、皆さまからのフィードバックを得ることで、より良いチャットbotの開発につなげていく」(横須賀市)
横須賀市役所では23年4月、自治体で初めてAIチャットサービス「ChatGPT」を業務に試験導入したことを発表するなど、生成AIの業務活用に積極的な姿勢を見せている。なお、このチャットbotの開発には、横須賀市のAI戦略アドバイザーであり、noteのCXO(チーフエクスペリエンスオフィサー)も務める深津貴之さんが監修として参加している。
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