理化学研究所は1月22日、スーパーコンピュータ「富岳」の次世代となるフラッグシップシステムの開発整備を月内から始めると発表した。次世代システムの開発上のコードネームは「富岳NEXT」と命名。あらゆる分野で活用できる次世代計算基盤の開発を目指す。
理研は「次世代システムでは、富岳で追及したシミュレーション性能だけでなく、AIとも連携して処理できる計算基盤が必要」と説明。具体的には「GPUなどの加速部を導入」「電力性能の大幅に向上させた計算環境の提供」「既存の富岳でのシミュレーションの5〜10倍以上の実効性能の達成」「AIの学習・推論には、世界最高水準の利用環境(実効性能50EFLOPS以上)を実現」などを指針に置いた。
まずは基本設計を進め、理研とともに基本設計を行うベンダーの公募・選定を行う予定。また、このプロジェクトの推進するための新たな組織を理研計算科学研究センターに設置し、外部組織との協業や国内外の大学、研究機関と連携して進行していくという。
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