Preferred Networks(PFN)は1月27日、大規模言語モデル(LLM)「PLaMo」の金融に特化した派生AIモデル「PLaMo-fin-base」の提供を始めると発表した。日本の金融知識を追加学習したLLMで、金融機関向けに提供。LLMを使った業務効率化推進のため、アプリケーション開発・運用、ユースケースの検証までトータルで支援を行うという。
PLaMo-fin-basは国内の金融知識が求められるタスクへの回答性能が向上している。そのため、このLLMを元にAIエージェントを開発すれば、投融資に関わる稟議書類の作成やIR情報に基づく企業分析、規制当局から発信される情報の要約など、銀行や証券会社での業務の効率化や高度化に活用できるとしている。
PLaMoシリーズは、事前学習の段階からPFNがフルスクラッチで開発するLLM。その強みは「LLM開発ノウハウとモデルを用いて、特定領域に特化したLLMに必要な追加学習や機能開発、業務プロセスに応じた適切なシステム設計を柔軟にできること」とPFNは説明している。
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