「DeepSeek-R1は価格に見合った性能という点で、素晴らしいAIモデルだ」──米OpenAIのサム・アルトマンCEOは1月27日(現地時間)、自身のXアカウント(@sama)でそのように言及した。続けて「当社はより優れたAIモデルを提供する」と述べ、新たな競合他社の出現にも「健全な競争という観点からも望ましいことだ」と余裕を見せた。
大規模言語モデル「DeepSeek-R1」は、中国のAIスタートアップDeepSeekが開発したAIモデル。分野によっては米OpenAIの「o1」に匹敵するとうたっており、米企業よりも圧倒的に少ないGPUでこの高性能なAIモデルを開発したという。これを受け、27日時点で米NVIDIAの株が17%急落するなど、計算資源の将来性についても議論が巻き起こっている。
アルトマンCEOは計算資源についてもXで言及しており「私たちの使命を成功させるためには、これまで以上にコンピューティングが重要であると考えている」「世界はAIを大量に利用したいと考えており、次世代モデルの登場に非常に驚くだろう」などと見解を述べている。
「AGI(汎用人工知能)とそれ以上のものを皆さんに届けにいくことを楽しみにしている」(アルトマンCEO)
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