生成AIが仕事で役に立つとはいえ、初心者にとって未知の存在であることに変わりありません。そこで生成AIを使いこなす「生成AIデビュー」を実現する準備を紹介します。
デビュー前で多い疑問は「どんな目的や場面で生成AIを使うのか?」「生成AIで何ができるか分からない」という相談です。ここでは「型」と「系統」という仕組みに当てはめると良いでしょう。
まず生成AIを使う目的として「型」という考え方を覚えます。「型にはめる」という表現があるように、目的に当てはめてみましょう。ここでは「代行型」「強化型」「自動型」という3つの「型」を紹介します。
報告書やメールの作成、各種調査、英語の翻訳、問い合わせの回答などを人間の代わりにやってもらいます。
多くのアイデアを考えたり、提案内容を増やしたりなど、成果物の量と質を高めます。また、プログラミングなど専門職における能力を強化できます。
毎日、毎週、毎月で繰り返し行われる定型業務を自動化します。例として定例会議における報告書作成などが挙げられます。
まずは生成AIを使う目的として、この3つの型に当てはめてみましょう。自分の作業の中で該当するものがあるはずです。
次に、生成AIで何ができるかを割り当てていきます。生成AIは何でもできるイメージがありますが、実際に可能なことは6つに分類できます。この生成AIできることを「系統」と呼びます。
資料作成やプレゼンなどにおける調査、不明な点を探して調べること、問題の原因などを調べます。
提案や報告に必要な資料作成、説明に使うイラストや図の生成などを行います。調べた内容を第三者に共有する成果物を作成しましょう。
生成AIと相談や壁打ちをしたり、想定される質疑応答を求めたり、役割を演じてやりとりを再現できます。こうした対話を繰り返して、成果物の完成度を向上させます。
資料の校正や要約、英語の翻訳などに役立ちます。間違いを探して修正することで、社内外に提出できる品質にします。
データ分析や分析用データの準備、グラフによる可視化を行います。分析結果やグラフを用いて、成果物における説得力を高めましょう。
日本語でプログラムやExcelのマクロを生成できます。また、ここまでに行った作業を自動化しても良いでしょう。
このように、生成AIでできることは6つの「系統」でまとめられます。実際に実行する場合でも、プロンプト・命令文の細かいルールは気にせず、やりたいことをそのまま書けば問題ありません。まずは試して経験してみることが重要です。
ここまで紹介した「型」と「系統」を組み合わせて「どんな目的や場面で生成AIを利用するか?」「どんな用途や活用法を実現するか?」が分かります。まずは実際の業務で型と系統に当てはめながら、活用してみましょう。
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