仏AI企業のMistral AIは5月27日(現地時間)、AIエージェントを構築するための「Agents API」を発表した。
MistralによるAIエージェントの定義は「LLMを搭載した自律システムであり、高水準の指示を与えることで、計画を立て、ツールを活用し、処理ステップを実行し、特定の目標を達成するためのアクションを実行できる。エージェントは、高度な自然言語処理能力を活用して複雑なタスクを効率的に理解・実行し、さらには互いに連携してより高度な成果を達成することも可能」というもの。
Agents APIは、基本的な言語モデルをベースに、アクション、コンテキストトラッキング、複数のエージェントを連携させるためのツールで構成されている。
各エージェントはコネクタやMCPツールと連携することで、Pythonコードの実行、Web検索、画像生成、Mistral Cloudからのドキュメント取得などを実行する。
作成したエージェント同士を連携させること(オーケストレーション)もできる。複数のエージェントが単一のタスクを連携して実行し、必要に応じて作業を分担する。
例えば、金融エージェントは、Web検索エージェントや計算エージェントにタスクを引き継ぐことができる。各エージェントは、それぞれの専門分野に集中できる。
下の動画は、Agents APIで構築した財務アドバイザリエージェントが、複数のMCPサーバをオーケストレーションして財務指標を収集し、洞察をまとめ、結果を安全にアーカイブしているデモだ。
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