AIエディタ「Cursor」を開発する米Anysphereは6月30日(現地時間)、同エディタのモバイル版の提供を始めた。あわせて、Webブラウザにも対応。これまでIDE(統合開発環境)で提供していた機能と同様、自然言語の指示によるコードの生成や修正などを、モバイル環境でも実行できるようにする。
デスクトップとタブレット、スマートフォンの各ブラウザから、Cursorにアクセスできるようになる。またiOSとAndroidでは、PWA(Progressive Web App)としてインストールし、アプリのような操作感で利用することも可能という。
Cursorのモバイル・ブラウザ版では、バグの修正や、コードに関する質問への回答などをバックグラウンドで実行できる。リポジトリへのアクセス権を持つユーザーは、AIエージェントが実行した作業の差分を確認したり、プルリクエストしたりすることも可能。複数のAIエージェントを並行して実行し、その結果を比較する機能なども持つ。
またIDEのワークフローとも連携しており、モバイル・ブラウザ版の作業をそのままIDEで継続できるという。Slackとの連携も可能で、「@Cursor」と会話で入力してモバイル・ブラウザ版を立ち上げたり、AIエージェントがタスクを完了した際に通知を受け取ったりできる。
モバイル・Webブラウザ版の料金は、Cursorの「Background Agents」機能と同じ料金体系となっており、選択したAIモデルの使用量に応じて決まる。
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