米Googleは7月29日(現地時間)、米英、インドで提供しているGoogle検索の「AI Mode」(日本では「AIモード」)に、新学期シーズン(米英での新学期は9月から)に向けた複数の新機能を導入すると発表した。
モバイル版Googleアプリでは、既に画像に関する質問をAIモードで尋ねられるようになっているが、これをデスクトップのWebブラウザでも可能にする。さらに、PDFをアップロードしてその内容について質問することも可能にする。
向こう数カ月以内に、Googleドライブのファイルもサポートする予定だ。
3月にGeminiアプリの機能として発表した「Canvas」をデスクトップのWebブラウザで使えるようにする。
Canvasは、AIと対話しながら文章やコードを直接編集・改善できるインタラクティブな作業空間。まずはGoogle Labsの実験モードに参加している米国のユーザーが、AIモードでCanvasを使えるようになる。
例えば、期末試験の学習計画を作成したい場合、AIモードに質問して「Create Canvas」ボタンをタップするだけで対話形式で学習計画の作成を開始できる。さらに、新たなアップロード機能により、授業のメモやシラバスのようなファイルをアップロードすることで、学習ガイドをカスタマイズできるようになる。
6月に米国のGoogleアプリで提供を開始した「Search Live」に動画入力機能を追加する。これにより、「Project Astra」の機能がAIモードに直接統合されることになる。
Search Liveは、AIと音声で会話し、リアルタイムに対話しながらWebを検索できる機能で、「Googleレンズ」と統合されている。GoogleアプリでGoogleレンズを開き、ライブアイコンをタップし、カメラを向けながら質問するだけでAIとの会話を始められる。
Chromeのアドレスバーをクリックすると、ドロップダウン候補に「このページについてGoogleに質問する」というオプションが表示されるようになる。ここからChromeでGoogleレンズにアクセスできる。
例えば、幾何学の問題を表示している状態で、このオプションをクリックし、質問したい図を選択すると、サイドパネルに説明が直接表示される。
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