米OpenAIは8月5日(現地時間)、オープンウェイトのAIモデル「gpt-oss」を発表した。データセンターやハイエンドPC向けの大規模モデル「gpt-oss-120b」と一般向けのPCでも稼働する中規模モデル「gpt-oss-20b」の2種類を公開。いずれもApache 2.0のライセンスで公開しており、Hugging FaceやGitHubからダウンロードして利用できる。
gpt-ossは、推論機能に特化したリーズニングモデルで、開発者向けに公開したもの。特に120bの性能は、OpenAIがすでにChatGPT上で提供しているリーズニングモデル「o4-mini」や「o3」に匹敵し、20bはそれよりも小型な分、性能は下がるが数学系のベンチマークではo3に匹敵する。なお120bは、NVIDIAのGPU「H100」1枚で動くサイズであり、20bはハイエンドGPUを搭載したデスクトップPCやノートPCでも動作するという。
OpenAIのサム・アルトマンCEOはgpt-ossについて「世界で最も優れ、使いやすいオープンモデルだ」と説明。「何十億ドルもの研究の成果であるこのモデルを世界に提供し、できるだけ多くの人々にAIを活用してもらえることに興奮している」「このモデルの提供によって、新しい種類の研究・製品を創出に大いに期待している」などと述べている。
▲▼【修正履歴:2025年8月6日午前10時 掲載当初「オープンソース」と記載していましたが、OpenAIの説明などを鑑みて「オープンウェイト」と修正しました】
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