OpenAIのサム・アルトマンCEOは、8月7日(日本時間)に公開したChatGPTの最新モデル「GPT-5」が、前モデル「4o」に癒やしを求めていた一部のユーザーに不評だったことを受け、「GPT-5を、より温かみのあるものにする」と、自身のXで発表した。
5の返答は4oよりドライで理知的。ビジネスユーザーなどからは好評だが、AIに精神的なケアを求めていた一部ユーザーから「5はあまり寄り添ってくれない」などと不評が続出。「#keep4o」のハッシュタグで「4oを戻してほしい」と訴える声が広がった。
アルトマン氏は9日付けのXポストで、「GPT-4oで人々が気に入っているいくつかの要素を、私たちは確かに過小評価していた」と認め、11日には、「ユーザーが依存していた古いモデル(4o)を突然廃止したのは間違いだった」とも述べた。
当面はGPT-5の安定性を高めつつ、「より温かみのあるものにするための変更に焦点を当てる」という。長期的には、ユーザーがニーズに合わせてAIモデルをカスタマイズできるようにする計画だ。
また、ユーザーのAIモデルへの愛着や、精神的な依存についても見解を表明。「ユーザーがChatGPTと話した後、気分が良くなったと思っていても、知らず知らずのうちに長期的な幸福(それが何を意味するかは人それぞれ)から遠ざかっているとしたらそれは良くない」などとし、AIの進化とユーザーの幸福とのバランスについて、今後も考えていくと述べている。
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