米Google傘下のYouTubeは9月16日(現地時間)、YouTubeにGoogleの動画生成AI「Veo 3 Fast」を導入したと発表した。スマートフォンから、音声付きのショート動画を無料で作成できるようになるという。米国やイギリス、カナダなどから展開を始め、近日中に他の国にも拡大予定。日本への導入は未定としている。
デモンストレーション動画では、「ニューヨーク市の歩道で、リアルなタコがバケツでドラムを演奏する」といったテキストから、ショート動画を生成する様子が確認できる。他にも、ゴリラがチェスの駒を操作したり、ナマケモノがタップダンスをしたりするなど、非現実的なシチュエーションの動画が見られる。生成する動画の画質は480p。
また、他の動画内のダンスやスポーツの動きを基に写真を動画化する機能や、テキスト入力で映像にキャラクターや小道具といったオブジェクトを追加する機能などを、今後数カ月以内に実装予定。
加えて、撮影した映像素材から、自動的にカット編集やBGM・ナレーション追加(言語は英語かヒンディー語のみ対応)できるAI編集機能を「YouTube ショート」と、動画編集ツール「YouTube Create」に試験導入。今後数週間以内に一部地域で展開する予定だ。
なお、これらのAI機能を利用して作成した動画には、AI生成であることを示す電子透かし「SynthID」やコンテンツラベルを適用する。
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