メッセージアプリ「LINE」に実装された「AIボタン」に、「邪魔だ」という批判が出ている。
メッセージ入力欄の右脇にあり、タップするとAIに返信案を考させたりできるのだが、「スタンプを使おうとしてAIボタンを押してしまう」「使わないのに、非表示設定できない」といった声が上がっているのだ。
LINEヤフーは取材に対して、「利用状況やご意見を踏まえ、より快適にお使いいただけるよう、ユーザーインタフェース(操作画面)の改善を検討していく」とコメントした。
このボタンは9月9日以降、現行のLINE(バージョン15.14.0以上)に実装された。
タップして機能を許諾すると、直近のトーク内容にあわせてAIが返信文を提案したり、入力した下書きの誤字を修正したり、口調を敬語に変換したりできる新機能「LINE AIトークサジェスト」が利用できる。
利用できるのは、無料ユーザーは、1日3回まで。「LYPプレミアム」会員は同10回、LINE AI サービス使い放題プラン(月額750円)の会員は無制限で利用可能だ。
同社はユーザーからのさまざまな反応を受け取っており、返信の提案には「便利」「助かる」といった前向きな声が多かったという。
例えば、ビジネスシーンや目上の人への返信で、敬語に口調を変換したり、誤字を修正できることなどが好評で、「円滑で失礼のないコミュニケーションを後押しできている」と同社は受け止める。
ただ、メッセージ入力欄の脇かつスタンプボタンの隣と、押し間違えやすい位置にあり、使う気がない人からは「邪魔」という声がSNSで多く出ており、「不要なのに非表示にする方法がない」という不満が目立つ。
Google検索の「LINE AI」のサジェストにも「消し方」「邪魔」「非表示」といったワードが上位表示される状態だ。
同社は「現時点では非表示設定できないが、ユーザーの利用状況やご意見を踏まえ、より快適にお使いいただけるようUIの改善を検討する」とコメントしている。
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