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「LINEのAIボタンが邪魔」――ユーザー悲鳴、非表示設定なく……運営「改善を検討」

» 2025年09月19日 15時53分 公開
[岡田有花ITmedia]

 メッセージアプリ「LINE」に実装された「AIボタン」に、「邪魔だ」という批判が出ている。

画像 「AI」と書かれたマークがAIボタン。メージ入力欄に常に表示されている

 メッセージ入力欄の右脇にあり、タップするとAIに返信案を考させたりできるのだが、「スタンプを使おうとしてAIボタンを押してしまう」「使わないのに、非表示設定できない」といった声が上がっているのだ。

 LINEヤフーは取材に対して、「利用状況やご意見を踏まえ、より快適にお使いいただけるよう、ユーザーインタフェース(操作画面)の改善を検討していく」とコメントした。

画像 AIボタンの利用例(LINEの公式サイトより)。直近のメッセージを分析してAIが返信を提案
画像 提案された返信を選んで編集し、送信できる

 このボタンは9月9日以降、現行のLINE(バージョン15.14.0以上)に実装された。

 タップして機能を許諾すると、直近のトーク内容にあわせてAIが返信文を提案したり、入力した下書きの誤字を修正したり、口調を敬語に変換したりできる新機能「LINE AIトークサジェスト」が利用できる。

 利用できるのは、無料ユーザーは、1日3回まで。「LYPプレミアム」会員は同10回、LINE AI サービス使い放題プラン(月額750円)の会員は無制限で利用可能だ。

便利? 邪魔? 「UIの改善を検討」と運営

 同社はユーザーからのさまざまな反応を受け取っており、返信の提案には「便利」「助かる」といった前向きな声が多かったという。

 例えば、ビジネスシーンや目上の人への返信で、敬語に口調を変換したり、誤字を修正できることなどが好評で、「円滑で失礼のないコミュニケーションを後押しできている」と同社は受け止める。

画像 返信案の口調を「敬語」「タメ口」などに変換可能

 ただ、メッセージ入力欄の脇かつスタンプボタンの隣と、押し間違えやすい位置にあり、使う気がない人からは「邪魔」という声がSNSで多く出ており、「不要なのに非表示にする方法がない」という不満が目立つ。

 Google検索の「LINE AI」のサジェストにも「消し方」「邪魔」「非表示」といったワードが上位表示される状態だ。

画像 Google検索の「LINE AI」サジェストトップは「消し方」。現時点で消し方は、ない

 同社は「現時点では非表示設定できないが、ユーザーの利用状況やご意見を踏まえ、より快適にお使いいただけるようUIの改善を検討する」とコメントしている。

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