GMOインターネットグループ傘下で、AI・ロボティクス事業を手掛けるGMO AI&ロボティクス商事(東京都渋谷区、以下GMO AIR)は9月29日、Sakana AIと協力し、日本語向け大規模言語モデル(LLM)を開発すると発表した。Sakana AIの研究知見と、GMO AIRの社会実装力を組み合わせるという。10月1日から共同研究を始める。
共同研究では、日本の歴史・文化的背景を踏まえ、日本語の処理に最適化したLLMの開発を目指す。開発した日本語向けLLMは「介護・福祉領域」「カスタマーサポート」「教育・学習支援」で利用する予定。なお開発には、GMOインターネットが提供するGPUクラウドサービス「GMO GPUクラウド」を活用する。
GMO AIRは、共同研究の背景として「近年、生成AIの進化により、人とコンピュータの対話はより自然かつ高度なものとなりつつある。一方で、日本語特有の文法やニュアンスに最適化された大規模言語モデルは、英語圏のモデルに比べて開発事例が限られているのが現状」と分析する。日本国内でも生成AIの利用が進むなか、日本語に特化したLLMの需要拡大を見込み、共同研究を始める。
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